2007/05/21

穴の造形

〜切り取る手の痕跡〜

穴とはある量塊(massもしくはvolume)からえぐり取る行為で生まれる形です。
大地に対しては、トンネルやありの巣のようなものかもしれません。また建築に対しては、窓や扉かもしれません。そしてそこに残る「穴」は2つの世界(内部と外部の世界)をつなぐ入り口を表しています。また、「穴」は、人間の意図した行為もしくは自然の力の産物です。力の痕跡が「穴」かもしれません。
切り取った形「穴」に着目して、手の痕跡を感じられる造形を考えてください。


・275_275を土台にして高さ(上方の場合)275mmまで、もしくは深さ(下方の場合)275mmまでとします。
・下地は何でも構いませんが、仕上げ材には粘土のような *「流動体」の材料を使用しください。
 * 流動体とは、粘土、紙粘土、油土、土、モデリングペースト、ゼッソ、ポリエステルの樹脂、アクリル系の絵の具等です。
 腐るものや固まらないものは避けてください。


出題:2007年5月 9日
提出:2007年5月16日 午後1時30分(時間厳守)
講評:2007年5月23日